異物調査

  • 微小異物に対応(100μm程度可)
  • FT-IR、顕微IR⇒有機化合物の構造推定を行います(官能基レベル)
  • SEM/EDX⇒電子顕微鏡で形状、状態観察し、元素分析を行います
FT-IR​
FT-IR​
SEM/EDX​
SEM/EDX​

異物解析事例−1

フェノール樹脂部品に混入していた異物を調査

1. 観察写真

薄茶の異物(黄色部)が混入していました。

2. 異物部のSEM観察とEDX分析を行いました

カーボンと塩素が多いことが判りました。塩素を多く含有する有機物らしいと推測できます。

3. FT-IR分析を行いました

塩化ビニル、炭酸カルシウムなどのパターンが認められました。

総合して、

異物は、炭酸カルシウムなどを含有する塩化ビニル樹脂であると考えられます。

異物解析事例−2

白色樹脂部品に埋没している黒色異物を調査

1. 観察写真

黒色の異物が埋没しています。

2. SEM観察、EDX分析

異物の主体は有機物で、ガラス繊維が混合されていることが分かりました。

3. FT-IR分析

PBT樹脂のスペクトルパターンが確認できました。

総合して、

異物は、PBT樹脂(ガラス繊維入り)であると考えられます。

変色部解析事例–1

亜鉛メッキ鋼板部品の変色部を調査

1. 観察写真

白っぽく変色(付着?)している部分があります。

2. SEM観察、EDX分析

有機物(ガラス繊維、塩素含有)が付着していることが判りました。

3. FT-IR分析

有機物(ガラス繊維、塩素含有)が付着していることが判りました。

総合して、

変色部(異物部)は、ガラス繊維を含む、エポキシ樹脂であると考えられます。

変色部解析事例−2

銅製部材の黒変部を調査

1. 観察写真

黒色化(付着?)している。

2. SEM観察、EDX分析

有機物(硫黄などを含む)が付着している様子が分かりました。

3. FT-IR分析

油分(炭化水素類、エステル類)、錆など、が付着していることが予想されました。

総合して、

黒色化部は、油分(加工油、防錆油など)が付着し、

一部、腐食しているものと考えられます。

分析委託業務の流れ

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